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人獣共通感染症リサーチセンター


ご寄附のお願い

  • 北海道大学は、人獣共通感染症(※)の国内外における発生と関連研究の立ち遅れに強い危機感を抱き、人獣共通感染症の研究・教育を抜本的に強化するため平成17(2005)年4月1日に人獣共通感染症リサーチセンターを設置しました。以後15年に亘る研究・教育と国際貢献活動が評価され、令和3(2021)年4月1日に人獣共通感染症国際共同研究所として組織改編されました。
    (※)人獣共通感染症…同一の病原体により、ヒトとヒト以外の脊椎動物の双方が罹患する感染症(インフルエンザ、エボラ出血熱、日本脳炎、黄熱、狂犬病、結核など)
    私達は、「人獣共通感染症の克服」をミッション(使命・任務)に掲げ、感染症を引き起こすウイルス、細菌と原虫の研究、感染症の予防・診断・治療法の開発と実用化、感染症に関する情報と対策技術の社会普及ならびに人獣共通感染症対策の専門家を養成するための研究教育活動を推進しています。
    令和2(2020)年に中国から世界各地に感染が拡大し、猛威をふるう新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の発生によって、私達のミッションの重要性が再認識されました。
    人獣共通感染症は、自然界に存続する微生物を病原とするため、根絶することはできません。また、自然界には、これからヒトに感染して、大流行を起こす可能性がある微生物が数多く存続していることが分かってきました。当研究所をはじめ、世界中の研究機関が調査・研究を進めていますが、人獣共通感染症を克服するにはまだ道半ばです。未知なる病原体の地道な探索と研究を継続的に進め、将来発生し得る感染症を予測し、その流行を予防する「先回り対策」を確立しなければなりません。
    人獣共通感染症の脅威から日本のみならず世界の人々の生活・いのちを守るための研究教育活動を加速・発展させるためには、ウイルスをはじめ、病原微生物の研究を推進する環境を整備(設備の拡充等)することに加え、感染症の克服を目指す優れた人材を育成することが不可欠です。
    国立大学には国から国民の税金を原資とする「運営費交付金」が措置され、我々の研究教育活動基盤が支えられていますが、年々減額され、活動資金の不足が深刻な状況を招いています。
    当研究所の研究教育活動にご賛同いただけましたら、何卒、ご寄附による活動資金のご支援を賜りますようお願い申し上げます。ご寄附を賜りますれば、研究に必要な最先端機器の整備など、研究環境の整備に役立てさせていただきます。


    ご寄附のお申込み先

  • *「寄附目的」は、一般資金、学生支援、留学生・国際交流支援、研究支援、社会活動貢献支援、卒業生・産業界との提携支援、学部等支援、施設・環境整備支援からご選択いただけます。
    人獣共通感染症国際共同研究所への寄附をご希望される場合には、「学部等支援」をご選択いただき、学部等を記入いただく枠内に“人獣研究所”などと当研究所宛てと分かるようにご記入ください。

    税制優遇


===当研究所に導入している最先端機器の例===

令和3(2021)年3月に設置された「クライオ電子顕微鏡」(Krios G4)

  • 感染症教育研究拠点連合

  • クライオ電子顕微鏡は、その開発に携わったスイスのJacques Dubochet博士、米国のJoachim Frank博士、英国のRichard Henderson博士が2017年にノーベル化学賞を受賞したことで社会にも広く知られることになった、物質の構造を調べる画期的な設備です。従来物質の構造はX線結晶構造解析、または核磁気共鳴を用いて調べられていましたが、近年、物質を溶液の状態にして、超低温で凍結して観察するクライオ電子顕微鏡が使用される様になりました。X線結晶構造解析法では、物質を結晶にしなければなりませんので、手間がかかること、また核磁気共鳴法では物質の構造を観察する際の分解能が低いこと、また分子量が比較的大きい物質は解析できないという欠点が有りました。クライオ電子顕微鏡は、それらの欠点を補う上に、生体の環境に近い状態(水の中での状態)が観察できること、解析に必要な機器が少なくて済むことが利点として挙げられます。
    北海道大学 人獣共通感染症国際共同研究所ではこのクライオ電子顕微鏡の中でも現在、最先端の分解能(構造を解析する能力)を有する、日本で2台目のクライオ電子顕微鏡装置(Krios G4)を導入致しました。さらに、本クライオ電子顕微鏡装置を、高度封じ込め実験施設(Biosafety level-3: BSL-3施設。高い病原性を有する病原体を安全に取り扱うことができる施設で、新型コロナウイルス、高病原性鳥インフルエンザウイルスなどの病原体を、不活化操作を加えることなく扱う研究ができる施設。施設全体が陰圧になっており、さらに外界とは病原体を通さないフィルターで隔離されています。)に設置することによって、現在社会的に重要な問題となっている新型コロナウイルスと抗体、またはウイルスの増殖を止める化合物の結合様式を、生体内に近い状態で調べることができます。この最先端のクライオ電子顕微鏡が、BSL-3施設に設置されるのは世界でも類を見ないことです。
    人獣共通感染症国際共同研究所は、本施設、機器を活用して、北海道大学 薬学研究院の前仲教授のグループ、英国のオックスフォード大学と連携して、新型コロナウイルスを含む、人獣共通感染症の克服に資する研究・教育を強力に推進することを目指します。