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人獣共通感染症リサーチセンター


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人獣共通感染症国際共同研究所 分子病態・診断部門の研究チームは、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)のスパイクタンパク質のS1/S2開裂部位に変異を有する株の病原性について、COVID-19の感染モデル動物(ハムスター)を用いて解析しました。
 SARS-CoV-2変異ウイルスは弱毒化しており、呼吸器におけるウイルス増殖能が低く、感染モデル動物には体重減少などの臨床症状は起こしませんでした。
 さらに、弱毒化した本変異ウイルスを接種したハムスターは、高い力価の中和抗体を獲得し、病原性を有するSARS-CoV-2臨床株の感染に対して耐性を示しました。
 本研究は、新たなワクチン開発の可能性を示す研究成果であり、本研究の内容は、国際学術雑誌「mBio」の発行団体である米国微生物学会(American Society for Microbiology)によって、下記に示す様に、プレスリリースとして発表されれました。

研究論文名:SARS-CoV-2 Bearing a Mutation at the S1/S2 Cleavage Site Exhibits Attenuated Virulence and Confers Protective Immunity
(S1/S2開裂部位に変異を有するSARS-CoV-2は低病原性となるが宿主に防御免疫を誘導する)

著者:佐々木 道仁1、鳥羽 晋輔1,2、板倉 友香里1、Chambaro Herman1、岸本 麻衣1、田畑 耕史郎1、Intaruck Kittiya1、上村 健太朗1,2、佐名木 孝央1,2、佐藤 彰彦1,2、Hall William1,3, 大場 靖子1、澤 洋文1,4(1北海道大学 人獣共通感染症国際共同研究所, 2塩野義製薬株式会社,3 University College Dublin, 4北海道大学 One Health Research Center)
公表雑誌:mBio(米国の感染症雑誌)
雑誌のURL:https://journals.asm.org/doi/10.1128/mBio.01415-21
公表日:2021年8月24日(火曜)

米国微生物学会プレスリリース:Building a Better Vaccine for SARS-CoV-2
プレスリリースのURL:https://asm.org/Press-Releases/2021/August/Building-a-Better-Vaccine-for-SARS-CoV-2

2021.09.06