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人獣共通感染症リサーチセンター

喜田 宏 プロフィールHiroshi Kida Profile

喜田 宏

喜田 宏 プロフィール

日本学士院会員
北海道大学ユニバーシティプロフェッサー
人獣共通感染症リサーチセンター 特別招聘教授 統括
OIE 世界鳥インフルエンザレファレンスラボラトリー長
WHO 指定人獣共通感染症対策研究協力センター長
〒001-0020 札幌市北区北20条西10丁目
Tel: 011-706-9500  Fax: 011-706-9500
E-mail: kida@vetmed.hokudai.ac.jp

■略歴

昭和37年3月 北海道立札幌南高等学校卒業
昭和42年3月 北海道大学獣医学部獣医学科卒業
昭和44年3月 北海道大学大学院獣医学研究科予防治療学専攻修士課程修了
昭和44年4月 武田薬品工業株式会社光工場細菌部 技術研究職 ~51年 2月
昭和51年3月 北海道大学獣医学部 講師 ~53年 3月
昭和52年9月 獣医学博士(北海道大学)
昭和53年4月 北海道大学獣医学部 助教授 ~平成 6年 5月
昭和55年12月 米国St. Jude Children's Res Hospital客員科学者~56年11月
昭和61年1月 同上 客員教授(Karnofsky 賞招聘研究員)~62年 1月
平成元年1月 ザンビア大学教授(JICA派遣専門家) ~同年 3月
平成6年6月 北海道大学獣医学部 教授
平成7年4月 北海道大学大学院獣医学研究科 教授 ~24年 3月
平成7年6月 北海道大学 評議員 ~13年 4月
平成13年5月 北海道大学大学院獣医学研究科長・獣医学部長 ~17年 4月
平成17年4月 北海道大学人獣共通感染症リサーチセンター長 ~24年 3月
平成19年12月 日本学士院会員 ~現在に至る
平成24年3月 退職
平成24年4月 北海道大学名誉教授
北海道大学大学院獣医学研究科特任教授 ~26年3月
北海道大学人獣共通感染症リサーチセンター統括 ~現在に至る
平成26年4月 北海道大学人獣共通感染症リサーチセンター特任教授 ~28年3月
北海道大学国際連携教育局特任教授 ~28年3月
平成28年4月 北海道大学ユニバーシティプロフェッサー~現在に至る
北海道大学人獣共通感染症リサーチセンター 特別招聘教授~現在に至る
平成29年4月 長崎大学感染症共同研究拠点長〜現在に至る

■受賞

日本獣医学会賞(昭和57年4月)
北海道科学技術賞(平成14年3月)
第58回 北海道新聞文化賞(平成16年11月)
平成17年度 日本農学賞・読売農学賞(平成17年4月)
第95回 日本学士院賞(平成17年6月)
平成20年度 畜産大賞(平成21年2月)
平成23年度 農事功績表彰緑白綬有功章(平成23年11月)
平成28年 北海道功労賞(平成28年10月)
平成29年 春の叙勲 瑞宝重光章(平成29年5月)

■主な功績

獣医微生物学、ウイルスおよび人獣共通感染症学分野での教育、研究ならびに人材育成に顕著な業績を挙げたほか、大学及び学会の発展に寄与するとともに、感染症、特にインフルエンザなどの人獣共通感染症の予防と制圧に向け人類社会に貢献した。

■功績概要

インフルエンザの疫学研究を地球規模で行い、ウイルスの遺伝子解析と感染実験の結果、夏にカモが営巣するシベリアの湖沼水中に存続しているウイルスが、渡りガモによって中国南部の池に持ち込まれ、そこでアヒル等を介してブタに伝播する経路を明らかにした。さらに、ヒトと鳥のインフルエンザウイルスに同時感染したブタの呼吸器で産生された遺伝子再集合ウイルスの中でヒトに感染伝播したものが新型ウイルスとしてパンデミックを起こす機構を実証した。

また、ウイルスの宿主域、病原性と抗原変異などの現象が、ウイルスと宿主細胞の遺伝子やタンパク質分子間の相互作用によって起こることを明らかにした。これらの成果を基に、世界の高病原性鳥インフルエンザとパンデミックインフルエンザ対策ならびに人獣共通感染症克服のための広範な研究を展開し、 国際協力研究にも寄与するところが多大である。

2005年よりOIE(国際獣疫事務局)の世界高病原性鳥インフルエンザレファレンスラボラトリー長、2011年よりWHO(世界保健機関)指定人獣共通感染症対策研究協力センター長を務め、世界の人獣共通感染症対策を牽引している。国内においては、農林水産省の家禽疾病委員会委員長として鳥インフルエンザの防疫対策を指揮し、平成16年以後数次に日本で発生した高病原性鳥インフルエンザを悉く発生農場のみにとどめ、感染拡大を防止した。現在、これらの成果に基づき、台湾、タイ、インドネシアをはじめ、アジア諸国において、鳥インフルエンザ対策を指導している。

2005年には、文部科学省・新興・再興感染症研究拠点形成プログラム(H17-H21)および国立大学新興・再興感染症研究ネットワーク形成プログラム(H17-H21)などの大型研究プロジェクトを中核として推進した。2008年より、文部科学省・グローバルCOEプログラム「人獣共通感染症国際共同教育研究拠点形成」(H20-H24)の拠点リーダー、2010年より文部科学省・感染症研究国際ネットワーク推進プログラム「人獣共通感染症克服のための国際共同研究」(H22-H26)の拠点リーダーを務め、人獣共通感染症の克服に向けた研究開発と人材育成を推進している。さらに、人獣共通感染症リサーチセンターの共同利用・共同研究拠点の文部科学大臣認定(2008年)ならびに、センターのWHOによる人獣共通感染症対策研究協力センター指定に寄与した。

■業績

審査付英文原著論文 250篇  総説・著書 124篇
国内外の学会・国際学会における招待および基調講演は150回をこえる。