About us

私たちは分子生物学的&ゲノム研究を駆使した革新的寄生虫症研究を推進しています。トキソプラズマ症やトリパノソーマ症、バベシア症、リーシュマニア症などの原虫症のゲノム解析、シングルセルレベルのトランスクリプトーム解析、新規診断法開発、原虫-宿主-媒介節足動物間相互作用などの研究を行っています。ザンビア・マラウイ・インドネシア・タイ・ナイジェリア・ベトナムなど積極的に海外研究機関と共同研究を行い、フィールドワーク(現地調査)に基づく、革新的技術の社会実装を目指します。

Research Projects

当教室では2025年現在、主に下記のプロジェクトを実施しています
1.  「 東南アジアmNGS (メタゲノム次世代シーケンス)診断拠点の形成」
JSPS Core-to-Core Program 独立行政法人日本学術振興会 研究拠点形成事業  (2023 ~ 2025年度)代表:山岸
タイ・ベトナム・バングラディッシュの研究者ネットワークを利用し、次世代シーケンサーを用いた新規感染症診断方法の実証試験及び社会実装を目指す研究プロジェクトです。
2. 「ザンビア拠点を活用した人獣共通感染症対策に資する研究と人材育成」
日本医療研究開発機構(AMED) 新興・再興感染症研究基盤創生事業 (2023 ~ 2026 年度)分担:全メンバー
人獣研はザンビアに研究拠点を有し、現地ラボを活用した感染症研究に取り組んでいます。特に我々のチームはトリパノソーマ症など原虫症の実態把握と疫学調査、野外検体からの網羅的遺伝子検出法の開発を行っています。 

3. 「サブサハラにおける顧みられない熱帯病対策のためのワンヘルス研究ネットワーク形成」
JSPS Core-to-Core Program 独立行政法人日本学術振興会 研究拠点形成事業 (2025 ~ 2027年度)代表:林田 
上記ザンビア拠点と隣国マラウイ、日本の三カ国で顧みられない熱帯病対策の研究ネットワークを確立し、対策に繋げるためのプロジェクトです。アフリカトリパノソーマ症、リーシュマニア症、エキノコックス症などを対象にしています。

4. エピゲノムは進化・適応の主要因か?ヒト赤血球馴化バベシア原虫を用いた検証」JSPS科研費(2024 ~ 2027年度), 代表:山岸
5.アフリカトリパノソーマ原虫伝播動態理解のためのツェツェバエ微生物総体解析」 JSPS科研費(2024 ~ 2026年度), 代表:林田
6. 潜伏感染トキソプラズマが宿主免疫を回避する分子機構の解明」JSPS科研費, 代表:JSPS科研費(2022 ~ 2025年度),代表:杉
7. 「NGSサーベイランスによるインドネシア野生動物が保有する寄生虫の保有状況調査および感染環の特定」 大山健康財団, 代表:杉

大学院生(博士課程)募集中

国際感染症学院大学院及び獣医学院の博士課程学生を募集しています。4年間で専門科目を習得し、研究に従事し、審査を経て博士(感染症学)または博士(獣医学)を取得します。どちらの学位を取得するかは本人の希望で選択が可能です。2019年4月より “北海道大学 One Health フロンティア卓越大学院プログラム”が開始し、種々の奨学金制度や海外でのインターンシップなどの研究費補助があります。詳しくは当研究室教員までお問い合わせください。