本研究室がメインとなり報告した研究成果の一部を紹介します。個々の教員の共著を含む全業績はこちらをご参照ください↓ (外部リンク)
山岸潤也のResearch map
林田京子のResearch map
杉達紀のResearch map

2026年

⚫︎ Lawal MS, Hayashida K, Sugi T, Omoare AA, Bile N, Maikudi HI, James POI, Villeng F, Babatunde O, Idris J, Yamagishi J*.
Detection of novel Pegivirus C genome in an unexplained febrile outbreak, Gombe State, Nigeria, 2024 by enhanced mNGS approach 
>>Int J Infect Dis. 2026 165:108470. doi: 10.1016/j.ijid.2026.108470.  PMID: 41667020

ナイジェリアにおける原因不明熱性疾病アウトブレーク患者からの、メタゲノム次世代シーケンス法によるPegivirus C検出報告

◆2024年7月、ナイジェリアのゴンベ州で原因不明の小児を中心とした急性熱性疾患のアウトブレイクが発生しました。
◆メタゲノム解析(mNGS)を用いて患者22名の検体を調べた結果、全例からペPegivirus Cのゲノムが検出されました。ウイルスの全ゲノム配列を解読した結果、2018年のナイジェリア株と92.7%の相同性を示し、西アフリカの株に近縁であることが判明しました。
◆本ウイルスは通常非病原性とされていますが、全患者から検出されたことから今回の病態への関与が疑われます。



⚫︎ Chikufenji B, Hayashida K*, Goto Y, Sugi T, Sanjoba C, Njala C, McDermott I, Lohr F, Mayer D, Ogata S, Kajihara M, Nao N, Nakao R, Chimaliro L, Kapira D, Musaya J, Yamagishi J, Chatanga E.
Presence or Emergence of Canine Leishmaniasis, Malawi 
>>Emerg Infect Dis. 2026 32(1):137-141. doi: 10.3201/eid3201.250855. PMID: 41612582

マラウイにおけるイヌ・リーシュマニア症の流行状況報告

◆寄生虫の一種であるリーシュマニアの感染は、ヒトおよびイヌに重篤な健康被害をもたらしますが、これまで南部アフリカにはこの病気がないとされてきました。
◆我々は最近ザンビアで犬リーシュマニア症が流行していることを明らかにし (Chambaro HM and Hayashida K et al., 2025)、さらに今回隣国マラウイでもイヌリーシュマニア症が流行していることを明らかにしました
◆遺伝子解析により、原虫が世界的に主流な遺伝子型であるL. infantum zymodeme MON-1であることを特定しました。これは世界の他地域で確認されている株と共通の祖先を持つことを示唆しています。



2025年


⚫︎ Nesti DR, Hayashida K, Sugi T, Artama WT, Wijayanto H, Kawai N, Yamagishi J*. Development of a semicomprehensive detection method for paramyxoviruses and its validation using Indonesian bats.

パラミクソウイルスの一括検出手法の開発とインドネシア由来コウモリにおける実証研究


⚫︎ Sugi T, Reteng P, Gaithuma AK, Kawai N, Namangala B, Mutengo MM, Ishiguro N, Hayashida K, Yamagishi J. Enhanced blood parasite species identification using V4–V9 18S rDNA barcoding by universal primers on a nanopore platform.

ポータブル次世代シーケンサーを活用した血液寄生虫の一括検査手法の開発

◆マラリアや顧みられない熱帯病など血液に感染する寄生虫は未だに問題です。
◆持ち運び可能な次世代シーケンサーと寄生虫の遺伝子を濃縮する手法*を組み合わせました。
◆想定外、未知の寄生虫も含めて一括での血液寄生虫の検査が可能となります。

*特許出願JP2025-005095:
真核生物の遺伝子を網羅的に増幅しながら、ブロッキングプライマーにより哺乳類由来の遺伝子のPCR増幅を特異的に阻害する技術。



⚫︎ Chambaro HM¶, Hayashida K¶ (¶equally contributed), Moonga LC, Shawa M, Muleya W, Chizimu J, Squarre D, Sugi T, Yamagishi J, Ogata S, Kajihara M, Sawa H, Sanjoba C, Mwase ET, Chilengi R, Munsaka GH, Sarenje KL, Mulunda NR, Mutengo MM, Namangala B, Goto Y*. A high prevalence of dogs seropositive to Leishmania in Zambia.

ザンビアにおける犬リーシュマニア症の高い血清陽性率の報告

◆寄生虫の一種であるリーシュマニアの感染は、ヒトおよびイヌに重篤な健康被害をもたらします。
◆アフリカ・ザンビア共和国では、過去数十年間にわたりリーシュマニア症の報告がありませんでした。
◆今回、イヌにおける抗体保有調査を行った結果、ザンビアにおいてリーシュマニア感染が高率であることが明らかになりました。


2023年以前のリストはこちら