ザンビア, マラウイ, 日本

プロジェクトの目的

顧みられない熱帯病(Neglected Tropical Diseases:NTDs)は、貧困層のコミュニティの健康に大きな影響を及ぼす疾患群で、長年にわたって十分な関心が払われてこなかった結果、人々の健康および生活の質を著しく損なってきました。これらの疾患に対して持続可能な制御体制を早急に確立することは、国際社会の責務であると考えます。

本プロジェクトは、この分野における学術研究交流ネットワークを構築し、革新的な疫学研究を推進するとともに、NTDsに対するOne Health型制御を主導する研究拠点(ハブ)を確立することを目的としています。本プロジェクトではまず致死率の高い人獣共通寄生虫疾患であるリーシュマニア症、アフリカ睡眠病(アフリカトリパノソーマ症)、およびエキノコックス症の3疾患に焦点を当てますが、将来的には共同研究ネットワークの拡充により、その他のNTDsについても研究対象としたいと考えています。

多くのNTDsは寄生虫感染によって引き起こされており、動物レゼルボアや吸血性節足動物ベクターを制御することでヒトへの感染リスクを低減する「One Health」アプローチは、これらの疾患対策として有効です。しかし、サブサハラ・アフリカ地域では、疾患の有病状況に関する基本的な疫学調査すら十分に行われておらず、対策を実施するための学術的基盤が圧倒的に不足しているのが現状です。本プロジェクトにおいては、広範な疫学調査を通じて、これらNTDsの感染伝播環を明らかにし、科学的根拠に基づいた持続可能な制御対策を提案することを目指します。

Activities

2025Event1

2025July24-Aug8

MalawiのLilongwe・Zombaで犬の調査をしてきました、8月のMalawiは少し肌寒く感じました。

2025Event2

LUANAR(リロングウェ農業自然資源大学)の学長さんご一行がTICAD9のために来日していました。この機会に、北海道大学人獣共通感染症国際共同研究所にも立ち寄っていただきました。獣医学部長、研究所長とも今後の共同研究と教育事業の交流について意見交換を交わし、大変有意義な時間を過ごしました。

2025Event3

ザンビアとマラウイから参加者を札幌に招聘し、北海道大学人獣共通感染症国際共同研究所にてプロジェクト1年目のシンポジウムを開催しました。各国でのNTDs制圧に向けた取り組み、最先端の研究成果を成果発表、意見交換しました。ワークショップでは札幌市で池田先生が市民と取り組む、エキノコックス症対策のための駆虫薬ベイト散布のモデルとなっている月寒公園を散策。早秋の爽やかな青空の中、キツネや野鳥にも会うことができ、大変楽しい会となりました!

2025Event4

2025Dec1-Dec13

ZambiaのKateteで、リーシュマニアと住血吸虫の調査をしてきました。新緑の美しい青空のもと、皆さん童心に戻って水辺で巻貝拾いを楽しみました。

Echinococcosis/Taeniasis

African Trypanosomiasis

Leishmaniasis

Funding: JSPS Core-to-Core Program (April 2025 - Mar 2028)